大杉亜依里
タレント・Webマガジン”ユアスペ”編集長
ランニング歴:7年
Home town /神奈川県
Hobby /サッカー観戦
Favorite running spot /皇居
Running frequency /週3
You're SPECIAL, share your VOICE!の編集長でもある大杉亜依里
大杉亜依里にとってのランニングとは?
どういう想いでウェブマガジンを立ち上げたのでしょうか?
今回は大杉亜依里自身のストーリーをマネージャーが聞いてみました!

今回はZoomを使ってインタビュー!
−いつもあいりの事を側で見てきているので、なんだか改めてインタビューするのも面白いね。
このユアスペでは取材している側なので、変な感じがしますね。笑
ランニングを始めた頃の話
−ランニングを始めたきっかけはお仕事だよね・・・
ちょうど※1TOKYO GIRLS RUNの2期のオーディションが開催されるって話が来た時に私は真っ先にあいりの顔が浮かんだ!笑
だってあいりが事務所に入るための面接の自己アピールの時に「短距離が得意です!」って言っていたのを鮮烈に覚えていて・・・。え?ん?短距離?って。笑
そうなんですよ!
しかもインターハイに出たとかではなく、学校の中でただ単に速くてリレーの選手に選ばれるとかそのレベルで言っていました。笑
※1・・・TOKYO GIRLS RUN(TGR)/「東京ガールズコレクション」のオフィシャルランニングプロジェクト。メンバーがフルマラソンに挑戦するなど、それぞれがライフスタイルにランニングを取り入れながら、スポーツ・フィットネスの魅力を発信している。
−でもその「短距離が得意です!」って言葉が私の頭の中でずっと残っていて・・・笑
得意なのは短距離って言っていたけど・・・マラソンだけど・・・でもこれはあいりだな!って。
「TGRのオーディションあるけどどうかな?」って聞いた時には「やります!!!」って即答だったよね。
はい、なので走り始めたきっかけはTGRのメンバーになれたからですが、このTGRのメンバーに絶対になりたかったから、実はめっちゃオーディションに向けて練習はしていたんですよ!
ほぼ毎日ジムのランニングマシンで10キロ走ってましたね。笑
−見事2期生に選ばれて、2013年の4月から約3年間活動する事になるのだけど、まずは2013年5月のハーフマラソン出場に向けて練習が開始されたよね?
そうですね。※2club MY☆STAR代表の※3岩本能史さんがTGRのコーチとして来てくださっていたので、練習メニューや色々な事を教えて下さって。
※2・・・club MY☆STAR/岩本能史さんが主催するランニングチーム。
※3・・・岩本能史さん/世界でもっとも過酷と言われるバッド・ウォーター・ウルトラマラソン(217km)を4回完走するほか、世界の多数の耐久レースで高記録を残しているプロランナー。ランニングチームclub MY☆STARを主催。市民ランナーへ向けた独自のメソッドが国内外で評判を呼んでいる。
−あいりはとにかくガムシャラに練習に取り組んでいたよね?
私の場合はとにかくTGRのメンバーの中で1番速くなりたかったから、岩本コーチに「速くなりたいです!」って相談して。
岩本コーチが指導されているランニングチームclub MY☆STARの練習会にも誘っていただき、そこで出会った先輩ランナーの方たちに色々教わりながら、引っ張っていただいていました。
−そうして迎えた初めてのマラソン大会、軽井沢ハーフマラソンで1時間58分21秒という結果を出して、「※4サブ4狙える!行けるかも!!」ってなったんだよね?
そ、そうなんですよ・・・そこで乗せられて・・・笑
岩本コーチにも「初めてのフルマラソンでサブ4するのとしないのでは全然違うから・・・やるしかないよ!」って。笑
そこから「やる!!やります!!」ってもっともっと練習にのめり込んで。
※4・・・サブ4/フルマラソンを4時間以内で走ること。
−そうそう・・・だって亜依里はその年の12月のホノルルマラソンが初フルマラソンになるのだけど・・・週に5回は走っていたし、※5峠走とかも行っていたもんね。笑
あははは・・・笑 そうでしたね。
※5・・・峠走/峠道を使ったトレーニング。登りでは特に心肺機能や推進力を、下りでは筋力・スピード・フォームが鍛えられる。これらが同時に鍛えられるので効率的。
−しかも、電話を私にかけきて「峠を走りに行きたいのでスケジュール確認させてください」とか「接骨院の予約が・・・」とか。
私も「どう? 足の調子は? ちょっと走り過ぎじゃない?」とか・・・笑笑
あれ?私タレントのマネージメントしてるんだよね?って。笑
いやぁ~あの時は本当に走っていましたね。
特に水曜日の夜に行われる練習がとにかくキツくて、辛くて。
−どんな内容だったの?
皇居で15kmの※6ビルドアップをするんです。
皇居は1周5キロなんですが、1周毎にペースを上げていくんですよ。最初は1分、ラスト1周はもう1分半上げる。
走り終わると、「かはぁーーーー」って吐きそうになるような練習で!
でもそれで自分がどんどん速くなるから、気分が良くて好きでした。
※6・・・ビルドアップ/徐々にスピードを上げて走る練習法。
−「かはーーーー」って笑。The体育会系だ・・・笑。そうして挑んだ初フルマラソンどうだった?
初フルマラソン3時間57分17秒で見事サブ4達成できて。
−すごいよね。しかもホノルルが初フルマラソンとは羨ましい!
本当にありがたい事にホノルルで、TGRのお仕事だったこともあり、※7ペーサーの方が私個人についてくださったんです。(ちなみにその方もclub MY☆STARの方です)
その方がいたからこそサブ4達成できたと思います。
※7・・・ペーサー/マラソンレース中、目標完走タイムの目安となるペースで走り、ランナーを引っ張る人。
−本当に恵まれていたね。走っている最中は何か考えていたの?
とにかく目標ペースを維持して走るのに必死で記憶があんまりなくて・・・笑
あっ!でもスタートはよく覚えています。
早朝、朝日が登る前の暗い時間に花火が上がるんですよ。
その花火と共にマラソンがスタートするなんて知らなかったから、びっくりしました。すごく綺麗で印象的でしたね。
レース中もランナーが仮装していたり、ずっとケイティペリーを歌いながら走っている人もいたり、とにかくそれぞれが思い想いに楽しまれていて、マラソンってイベントみたいなものなんだ!?って思いました。楽しかったです。
それまでの練習では目標達成(サブ4)のことしか考えていなかったし、仕事だと思ってやっていたから、楽しむとかの概念がなくて。笑
フルマラソンもTVの中継で見ていた※8国際レースみたいな、全部ガチなものなんだと思っていたので、ホノルルでそのマラソンイメージは覆りましたね。
※8・・・国際レース/記録を目指すハイレベルな大会。
エリートの部と言ったり名称は様々ですが、各大会ごとに定められた参加資格があり、資格のあるトップレベルのランナーしか参加ができません。大会によってはレースの制限時間がプロ選手レベルに短く、国内や海外からも招待選手が参加したりします。
さいたま国際マラソンや、東京マラソンのエリート枠、そのほか国内にもいくつかの大会があります。
−じゃあゴールした後ってまたすぐにフルマラソン走ってみたいってなった?
走ってみたいというより、走るものなんだろうな・・・って。
当時の私は仕事の一つとしてランニングを捉えていて、私を仕事的によく見せてくれるもの、自分の特技が活かせた!という気持ちが強く、走りたいって気持ちとはちょっと違いましたね。
次は何ができるかな?って事ばかり考えていたかも。
ランニングは順調?!でも実は・・・
−その後ランニング順調だったよね・・・大会にもたくさん出て、2015年2月の東京マラソンでは自己ベスト3時間43分17秒を出し、2015年度雑誌ランナーズの年間表紙モデルもやらせてもらって。本当にトントン拍子だったよね。
あの時はTGRとして活動し、環境が本当に恵まれていたから。
教えてくれる方がいて、聞けばわかるし、速くなりたければ組んでもらった練習メニューを一生懸命やるだけだったんです。
あの時の自分はマラソンの魅力っていかに努力できるか頑張るかって思っていたので、タイムを追って、とにかく練習を頑張るのが価値だと思っていました。
−しかも2015年には世界ふしぎ発見!のミステリーハンターとして世界中を飛び回ることも始まって、目まぐるしく変わったよね。
そうですね。
環境が変わる中で、海外ロケに出ると2週間近く日本を離れ、ロケ中は全く練習が出来ないんですよ。
新しい環境に全てが必死で、疲れていて、ロケで開いてしまった練習時間を補うこともうまくできず、練習メニューも上手に組めなくなってきて。
大会に出るとサブ4が当たり前になっていたので、「次は※9サブ3.5か?!」って期待もあったし、自分もタイムを追っていたんだけど、
ちょっとしか練習できない状況でとりあえず大会に出ても、そんな状態ではやっぱり思い通りに走れないんですよ。そんなことが何度か続いたんですよね。
そうしたら「私のレースはこんなはずじゃないのに」って焦ってきて・・・
私打たれ弱いのかも・・・笑。走る事が辛くなってきたんです。笑
※9・・・サブ3.5/フルマラソンを3時間30分以内で走ること。
−あの状況では誰でも・・・。
ただ、亜依里はそんな風に思った通りにいかない、気持ち的に実は辛い時でも、いつでも走れる身体だけはキープできるようにって時間を見つけては練習をきちんと続けていたもんね。
ありがたい事にランニングのイベントや、HISのマラソンアンバサダーとして色々大会に呼んでいただいていたので、常にいつでも走れるようにはしていたい!って思っていました。期待には応えたかったし。
また、そこでたくさんのランニングを楽しんでいる方達に出会えたのはたくさんの気づきにもなって、楽しかったですしね。
−うんうん、色々行かせてもらったし、私自身もその亜依里と一緒のお仕事を通してランニングに興味を持っていったしね。笑
そうですよ・・・これにはびっくりでしたけどね。笑

本当の気持ち
−でも、2017年のホノルルマラソンを最後にパタっと大会にも出なくなったよね。
物理的に難しかったのもありますけど、本当にただただ走りまくって疲れたなって。
ランニングで苦しくなってくると全てが苦しくなってきて、あの時は悩んでいましたね。
実はそれまでにもこのタレントというお仕事を続けるべきなのか?どうしよう、どうしようかと何度も悩んでいたのですが、走る事でなんとか自分の価値を見出していたんです。
でもそこで自分のテンションが下がって走れなくなってしまった時に、私はこの業界に必要ないんじゃないか?って。
勝手に思ってしまって、求められていないのなら、何か別の場所で自分にできる事があるのではないか?と思ったり、モヤモヤしてて・・・
−うんうん、モヤモヤしてた。見ていて私も苦しくて。
そんな中でたくさんの人たちにお話聞いてもらったりしていて。
−うんうん、忘れもしない・・・あの西麻布の夜!
西麻布の夜。笑
アキさん(マネージャー)も一緒にいましたよね。相談した方に、「あなたはいったい何がしたいの?」って。
「何ができるの?」とかではなく、シンプルに「何がしたいの?」って言われて。
−「あなたの思いしっかり成仏させないと次に進めないよ!」って言葉、ありがたかったよね。私も亜依里の横でハッとしたし・・・あの後の亜依里の一言、表情忘れられないもん!!
「私は・・・走りたいです!!!!!」
スラムダンクかよって感じですよね。笑
−走る?!って。笑
あの時のあいり本当に清々しいい顔しててさぁ~!!めっちゃ嬉しかったもん!
今までずっと「これを経験してきた」とか「私にはこれができる」みたいに、スキル重視でやってきていたので、
シンプルに「あなたは何がしたいの?」って聞かれた時に
「あぁ~。私、走りたいんだぁ~!!って。
それまでもインタビュー等で「走ることが好き」と言ってはいたけど、多分心のどこかで仕事としてやっていたというか、これをなくしたらダメだし、これがないと価値がないと思っていたから。
そういう風にランニングを自分の武器と思い込んでいたけど、いつの間にか私にとっても大切なものになっていたんだなぁ~って。そんな自分に気づいてびっくりしました。
−じゃあそこからは気持ち変わって楽になった?
変わりましたね。
まずタイムを追わない事が楽になったというか、それまではタイムを毎回時計で最後に確認して、今日は何分で走れたとか、あの時と比べてこうだったとか分析を毎回していたのですが、全くやらなくなりました。
気持ちを変えてランニングを再開した時に夜景を撮り始めたのですが、それがとにかく楽しくて!!
夜景を綺麗に撮れるスポットに行くために走る!っていう今までにない走り方を始めたら、純粋に走ることを楽しめるようになってきて。
この時から走るのは楽しいなぁ~って心から思えるようになってきたのかな。
−うんうんインスタからも伝わってきたもん。GPSの軌跡で描く“平成” “令和”ランをやったりね!いろいろ不思議と良い方向に動き出すもんだよね。その頃にスポーツブランドの※10Onのアンバサダーのお話もいただいたりね。
そうなんですよ・・・。
※10・・・On/2010年にスイスで誕生したスポーツブランド。
ランニングシューズ、アパレルの他、最近ではトレッキングシューズやスニーカーも展開。
機能はもちろん、デザイン性にも優れ、感度の高いユーザーからの支持を年々増やし続けている。


大杉亜依里Instagramから”平成” ”令和”ラン
ウルトラマラソン再挑戦。そこで気がついたこと
−そしてあの「走りたいです!!」宣言の時に、もう1つ「心残りが・・・」と話してくれた沖縄100Kウルトラマラソンの事。
そうですね・・・昨年初めて沖縄で100kmの※11ウルトラマラソンを完走したんですけど、実は3年前にも同じ大会に挑戦していたんですよね。
その最初の挑戦の時のことがどうしても心残りでした。
1回目に挑戦した時はみんなで飲んでて、話の流れで一緒にエントリーしようってなって。
「100キロは大変だろうな・・・」って思いつつも、どこかでいけるでしょう!って、おごりがあって。
100キロ走れればまた自分の武器ができるかななんていう気持ちもその時は正直ありました。
でも、さっき話したようにロケやらで練習も上手くできていなかったのに・・・そんなんで挑戦して走れるわけなくて・・・第2関門の41.3kを関門の閉鎖時刻あと数秒で超えられなくて、私のレースはそこで終了。
リタイヤって初めてだったから、ショックでした。
ゴール地点で友達の帰りを待っていると、ゴールする人たちがそれぞれ喜んでたり泣いていたり、ボロボロになって帰ってきていて。
それを見ながら「このゴールした人たちはどういう想いで練習していたのだろう?」って考え始めたら・・・なんかあんな適当な感じで完走しようとしていた自分が本当に恥ずかしくて、恥ずかしくて・・・打ちのめされてしまったんですよね。
なんかもうそんな自分と向き合うのから逃げたくなってしまって。
多分それもその後私がランニングから離れた原因にもなってしまっていたから、だからもう一度走り始めるのならば、まずはそこを更新しないと・・・沖縄100Kをリベンジしてからじゃないと、次に進みたくないなぁ~って思いました。
※11・・・ウルトラマラソン/フルマラソン(42.195km)よりも長い距離を走るレースのこと
−そこからリベンジへ向けた練習が始まったよね。
100kmは距離をちゃんと積めば走れるというのは聞いていたので・・・
とにかく目的地を決めて、楽しく走るっていうのをたくさんやりました。
そうやって距離を積んでいけばきっと嫌にならずに目指せる目標だし、私がリスタートしてから1年間走ったという結果にもなるなぁ~って思って。
レースの直前には逗子から横浜まで三浦半島をなぞるように60km走ったりもしました。坂道もあるコースだったので、コース上に起伏の多い沖縄100Kのイメージトレーニングにもなりましたね。
練習後に「これだけ走れるんだから大丈夫!」って一緒に走ってくださったみんなが言ってくれて、ドキドキしてた気持ちが和らぎました。嬉しかったなぁ。
−そしてとうとう迎えた2019年12月15日。
無事にゴールできました!!ゴールできた時はとにかくホッとした!!
−本当に・・・こっちが号泣だったから!笑
※12応援NAVIアプリでずっとあいりがどこを走っているかチェックしていて、最後の方の関門時間がギリギリだったし、ここまで走っているのに・・・って祈る気持ちばかりだった。
そうですね。途中から制限時間の余裕がなくなってきて・・・
「ゴールできないかも・・・ヤバい」って考えた時もありました。
これがリベンジできなかったら、この1年せっかく楽しく走ってきていたのに、また私が止まっちゃうのではないか?「やっぱり走るの無理」ってなってしまうのではないか?とかも思って。
しかも、再挑戦する事をめちゃくちゃいろいろな人に応援してもらっていたから、完走しないとヤバイ!と、いろいろな人の顔が走馬灯のように浮かんで、やり切らないと・・・って。
なのでゴールできた時は本当にホッとました。
※12・・・応援NAVIアプリ/ランニング大会の計測データからランナーの位置情報を予測し、地図上に表示したり、応援メッセージを送ったりできるアプリ。
−あいりから泣きながら「ゴールしました・・・」って電話もらってこっちも号泣で、本当にたくさんの感動をもらった!ありがとう!
Onの靖子さんが一緒に走ってくださって、靖子さんがいないとゴールは絶対にできなかったです。ずっと明るく励ましてくれてて。
−うんうんそうだね。じゃあ、あいりにとってランニングって何?
これ・・・難しいですよね。
いやぁ~本当にいろいろな人に聞いておきながら・・・。
ランニングが全てではなくて、楽しいことの一つだと思えるようになった。かな?
ランニングにのまれていたので・・・
私が木の幹にやっとなれて、葉っぱの1枚がランニングになってきたというか・・・
あれ?ネガティブですか?
−いや、俯瞰的に見られるようになったというか・・・わかるわかる。
とにかく昔はランニングを自分の武器として捉えていたから・・・笑
今はランニングを通して人と関われるって素敵だなぁ~って思っています。
私がフルマラソンで初めて自己ベストが出せた時も、自分自身が練習を頑張っているのと同時に、それを引っ張ってくださってる人がいて、その練習を支えてくれてる人がいてって、絶対に”自分以外の人”がいて・・・。
沖縄のウルトラマラソンも、コツコツ練習した結果自力で100K走れたわけじゃない。
Onの靖子さんが一緒に頑張ってくださって、みんなが応援してくれて、その支えがあったから私は一歩一歩前に進めた。
ランニングウォッチに表示されるLINEのメッセージを見ながら、「頑張ろう!あと5キロ走れたらまたメッセージ見よう」とかって奮い立たせて頑張れたんです。
恥ずかしいけど、人に支えられてるって、そこでちゃんとわかりました。
それはランニングに限らずだけど、ランニングを通じて徐々に徐々にそういうことを知れたのかもしれないです。
だから私にとってのランニングとは”人との関わり“って事ですね!
−うんうん、本当に人との関わりってとっても大切だよね。
結婚して、夫と生活するようになって、さらに思った部分でもあるんですよね。
私は中学生から芸能活動に足を踏み入れていたからか・・・
葛藤の中で生きていて、学校の中だと芸能活動をやっているらしい大杉さんみたいになっていて、仕事で早退しなくてはいけない時もあったし、でも早退しているからってじゃあ何に出てるの?みたいな。笑
そんなにみんなが観ているようなドラマとかに出ているわけではなかったので。
なんかいろいろな感情がまぜこぜになって、思春期の頃の私の心は大変だったと思うんですよ。
みんなに見せている面とか見られている面とか・・・でも私売れてないし・・・って。
だからずっとその頃から知らず知らずに「自分をどう見せるか?」って自分のことだけ考えるようになってしまっていたんだと思います。
−そっか、確かにそうだよね、常に自分を持っていないと、強くしていないと、周りの意見に左右されてしまう世界でもあるからね・・・。
そうそうそうそう
−逆に結構人と関わるのも怖いっていうのもあるからね・・・なかなか曝け出して弱みを見せるとかできないしさ・・・
私自身これが得意だとか、絶大な演技力があるとかそういうのがないな・・・って若い時なりにわかっていたから、とにかく鎧をまとって、武器を持って、私は大丈夫!っていう風にしていなきゃ!て、多分そうやってずっと生きていたので。
フルマラソンを始めた時も、やっとマラソンという武器ができた・・・みたいな。
だからその時からずっと変わってなかったんじゃないかな。
何とか物にしなきゃ!みんな見ているんだし・・・って、自分がどうなるかってことばかり。
そんなんだから、結婚して人と一緒に生活するとぶつかることもある。「それって自分のことしか考えてなくない?」とか「それって自分のためだよね?」とか夫に言われて、ハッとなることもいっぱいありました。
相手の話を聞いて、そこでお互いの思っていたことを話すことでより理解できて。結果良い方に行く。
そっか~人と関わるってこういうことだ!って、人はこう思ってるんだってやっとわかった。
−うんうん。
なのでこれからは人と関わる事をちゃんと積み重ねていきたいと思って、だからこのWebマガジン”ユアスペ”も立ち上げたし、ユアスペを大きくしていきたい!と思っています。
全国のいろいろな人たちにも会いにいきたいし、色々な方のお話を聞きたい!
ランニングに対してもそれぞれの人にいろいろな想いがあって、どれも素敵で、取材している自分が毎回勇気付けられているんです。
人にはそれぞれに魅力があるんだなって・・・つまり私もこうやって言ってるけど、きっと私も大丈夫だって、自分を否定するのはやめようって。
−うんうん、たくさんの方の魅力を共有できて、気づきにも繋がり・・・居心地の良い、思いやりのある温かいマガジンになるといいね。
そうですね。
もし私と同じぐらい自信が持てない人がいたら、多分本当に辛いと思うから、そうじゃないから~って。Webマガジンを通して、誰かに届けたい。
−早くみんなに会いに行けるようになるといいね。
そうですね、みんなで走ったりもしたいですよね~!

そしてこれから
−今後の目標は?
自分自身のタイムをどうするとかよりも、気持ちよくランニングをするためにはどうしたらいいだろう?っていうのを考えながら、身の回りの身近なところから一つ一つ動いていけたらいいなぁ~って思っています。
「走るのって楽しい!それが一番!」と思っていたけど、コロナをきっかけに、自分だけが楽しい思いをしたくないなって気持ちが強くなってきて。
例えばコロナの自粛期間だと、”マスクする・しない”とか、一見ランナーにとっては当たり前の日々のランニングも、その裏では何か嫌な思いをしている人もいるんじゃないかとか、結構敏感になったんですよね。
マラソン大会での紙コップ大量消費の問題とか・・・今まで自分の中で気になってたものもコロナをきっかけにはっきり出てくるようになってきて。
−うんうん、このコロナで当たり前のことが当たり前じゃないって気づいたもんね。
だから何か大会を目標にとかではなくて、日々走る中でちょっとした行動を変えるとかなのかなぁ~?
それを私も考えて、知ったことは人にシェアし、伝えていけたらいいなぁ~って。
−うんうん。
自粛期間中に※13エシカルに関する本を読んだり、いろいろな方のお話をZoomなどで聞くようになって、そこで私が知った事を人に話すと、「私もそれ興味あったんだよね。」とか結構反応があったんですよ。
自分が興味を示す事で、新しいことを教えてもらえたり。
例えば昔アキさん(マネージャー)がくれたチョコとか・・・あれってそういうことだったんだ!って。
※13・・・エシカル/「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞。法的な定めとは別に、多くの人が"正しい"と思うような社会的規範のこと
−あぁ~フェアトレードのチョコレートの事ね。笑
そうそう。※14フェアトレードって大事なことだけどまだまだ知らないことも多い。
「これってなんなんですか?」って話をする事で教えてもらえるし、そういう広がりっていいなぁ~って思って。
ランナーさんって例えば「どうやったら速くなるんですか?」とか「ここが痛いんですけど・・・」って聞いたら、みんなどんどん教えてくれるんですよ。
だからこういった走りではない部分でも、ランニングを楽しませてもらっている地球や自然環境にも関することだし、「なんかこれちょっとこれ気になりませんか?」とか、「私はこういうアクションしてるよ~」とか、
色々な意見がそこでも飛び交うのではないかなぁ~って思っていて、そういう事もこれから話してみたいなぁ~って思いが出てきました。
※14・・・フェアトレード/公正取引。発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組み
−うんうん、みんなの想いをシェアできると素敵だね。
そうですね。とにかく人との繋がり!これを大事にしていきたいですね。
自分らしく発信するものが欲しかったので、YouTubeチャンネル「ぎすおチャンネル」も開設
しましたし。あ、これ宣伝みたい。笑
でもそれで誰かが少しでも元気になって、共感してもらえたら嬉しい!
今後は肩の力を抜いて、そのままの私を楽しんでもらえるような活動を続けていきたいです。
−大杉亜依里にとってランニングとは?
Airi's Running Items



01/
Hydro Flask/ボトル
約700mlとたっぷり入る容量と、元気になれるグラデーションカラーが気に入っています。
持っていると、「それいいね!」って必ず言われるアイテムです。
05/
Eyevol/サングラス
スタイリッシュで使い勝手のいい、大人なランニングサングラスをずっと探していて、やっと見つけたのがこちら。
何度も店舗に試着しにいって、納得して買ったので本当にお気に入りなんです。
見た目だけじゃなく、全くずれないのでランナーにおすすめです。
02/
ALOHA COLLECTION/ポーチ
マネージャーのアキさんに紹介されて購入。
使ってみると、防水性や、軽くてなんでも入れられる使い勝手の良さに感動。
もう1つ買い足したいなーと検討中!
06/
stojo/マイコーヒーカップ
テイクアウトの紙のコーヒーカップを飲んだらすぐ捨てる、この行動にもったいなさを感じていて・・・。
そんな時に見つけたのがこの繰り返し使えるコーヒーカップ。
シリコンでできていて、コンパクトに畳んで携帯できるし、ちゃんとスリーブも付いています。
03/
Suunto/Suunto5
沖縄100Kウルトラマラソンで14時間弱起動し続けても充電がもった優れもの。
デザインがスッキリしていて、私服でも違和感なく使えるので重宝しています。
07/
THE NORTH FACE/ランニングソフトカップ200
ランニング時の水分補給をノーペッドボトルにしたくて購入。
くしゃっと潰してランニングパンツなどのポケットに入ります。
あとは街の給水できるポイントでコップとして使うだけ。この夏どんどん使うつもりです!
04/
On/Cloud Waterproof(Storm | Lunar)
大好きなOnのシューズ。
様々なシリーズがありますが、こちらはウォータープルーフ仕様なので雨の日に最適!
脱ぎ履きもしやすいので、ロケ等にも連れて行くアイテム。
どんな環境にも対応できて心強いのです。

【Eyevol/サングラス】

【PLASTICITY/トートバッグ】
使い捨てビニール傘をリサイクルして作られたバッグ。
プラスチックの廃棄問題に目を向け、
「10年後になくなるべきブランド」と宣言する理念に惹かれ購入しました。
荷物がたっぷり入るし、雨にも強く活躍しています!
Airi's Beauty Items



01/
WELEDA/スキンフード ボディバター
植物オイルを配合していてナチュラル。
香りも気持ちいい。
内容量も多いのでたっぷり使えます。
05/
rms beauty/ルミナイザークワッド
友達にプレゼントでもらったもの。
メイクの仕上げにこのハイライトをつけるのとつけないのでは大違い!
4つの色味が入っているので、様々な使い方ができます。
02/
CANMAKE/クリームチーク[CL05]クリアハピネス
学生時代にも使っていましたが、久しぶりに使ってみたら発色も良いし、見た目も自然で大満足!
ランニング時にはこうしたツヤの出るクリームタイプのチークを使います。
06/
Aesop/イミディエイト モイスチャーフェイシャル イドロソール
こちらも友達からのプレゼント。
飛行機内での保湿のほか、普段のメイク前に顔につけるとメイクのりがかなり変わります!
03/
WELEDA/アーモンド フェイシャルオイル
ブースターとして化粧水の前に使用。
しっかり保湿されるので、その後化粧水を忘れることもしばしば。笑
実はこれでポイントメイク落としもできちゃう、1本2役が嬉しいです。
07/
La Roche-Posay/UVイデア XL プロテクショントーンアップ
SPF50としっかり日焼け止め効果があるのに、白くならずとても自然。
メイク下地の機能もあるので、毎日使っています。
自然なツヤ肌になれる優秀アイテム。
04/
NIVEA/リッチケア&カラーリップ ボルドー
ランニング時にバッチリ口紅するのはなんか違うかなーって思っていた時に見つけたもの。
保湿力・色づき共に申し分なく、大人っぽい色味も気に入っています。
08/
ONLY MINERALS/ミネラルエッセンス BBクリーム
自然で、本当に綺麗な肌になる。
手のひらで薄ーく顔の中心部に広げるだけで、ツヤ感と顔の立体感が簡単に出せ、あっという間にベースメイクが終わる。
時短最高!
Tell us about AIRI?

あすか(中学時代からの友人)
あいりちゃんは初めて会った時(12歳)からずっと変わらない「爽やかな熱血オタク」!
本当にけっこう変わってる子なんだけど、いつもそれを爽やかさで上手くごまかしているよねっ。
おばあちゃんになっても一緒にマラソンや登山や海外旅行、、、できるように私も頑張るね(体力づくり)!!

のぞみ(大学時代からの友人)
自然に身を任せ、風と共になびくススキのような人🌾
花穂のように柔らかく優しい心をもっていて、だけど自分の芯があり、しっかり地に足が着いている凛とした女性。
思いやりがあり、アドバイスや意見を伝えてくれる、しっかり者で優しいあいりん♡
何事も全力で頑張っている姿を見ていつも刺激を受けています!!
しばらく会わないと、会いたくなる、私にとって元気の源☺︎
美味しいものを食べながらgirl’s talk 楽しみにしているよ~♪

右手愛美ちゃん(女優。10年来の付き合い)
健康美な亜依里ちゃん!
地球に優しい亜依里ちゃん!
世界のふしぎを発見する亜依里ちゃん!
たわいもない話をしてユニークな発想に驚かされたり、実直に自分の道を突き進む姿をSNSで見て背中を押されたり、、彼女のやることなすこと面白いので私は友でありファンです。
彼女は地球を愛してるし、地球に愛されてる女だと思うので、彼女の生き様はいつか本になるだろうと思います。彼女の中にある『清い心』が地球を救い、私のこともいつも救ってくれます。
いつも本当にありがとう♡♡♡
いつか皇居ランお供させてね!

めぐみ(”走る”をきっかけに仲良くなった友人)
地に足がついているというか、常にブレない軸があるあいり。生き方男前だと思う!
深い話もできるし、とんでもなくどうでも良い話もできる笑。
そもそも、仲良くなったきっかけって私が初マラソン走るんだって言い始めた時だよね。
それ以来、お互いの人生の節目を共有してきた気がする!
これからも一緒に走ったり美味しいもの食べたりしようね~❤️

靖子さん(100kmマラソンを一緒に完走!)
初めてあいりと会ったときから、今も変わらずまっすぐな眼をした素敵な女性。
2015年の東京マラソンと2019年の沖縄100kmウルトラマラソンを一緒に走ったときも、あいりは決して弱音を吐かず、前向きな強いランナーです。
何事にも真摯に向き合うあいりをずっと応援しています!

夫
亜依里さんは、何事にも真摯に向き合い、とても誠実な女性だなと思っています。
1人で悩みを抱えこむ事が多く、大好きなランニングで苦しんでいる時期も見てきましたが、今は楽しくランニングと向き合えていて、皆様に情報発信をしている姿を嬉しく思います。
これからもたくさんの人たちとランニングを楽しんでもらえたらと!
皆様の支えがあっての彼女なので、これからもよろしくお願い致します。
今回のゲスト:大杉亜依里
Instagram:@osugiairi_official