植木香さん

ランニングインストラクター

ランニング歴:6年

​Home town /神奈川県

​Hobby /登山

Favorite running spot /代々木公園・丹沢エリアの山・高尾山

​Running frequency /キャンプ・ハイキングしながら山ごはん

Photo:Kouki Okoshi

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Photo:Kouki Okoshi

今回はZoomを使ってインタビュー!

−走り始めたきっかけは?

体作りを始めたことですね。30代の頃は子育てに追われていて、2ヶ月に1回くらい病院のお薬をもらいに行ったり、体調を壊しやすかったんです。もうすぐ40代という時になって、このままではいけないと思い、近くのスポーツジムでパーソナルレッスンを受けながら体作りを始めました。筋量を増やして、代謝を上げて、免疫力を強くしたいと思ったんです。ちょうどそんな時、同級生から40歳の節目にフルマラソンにエントリーしてみないかと誘われまして。

 

−フルマラソンに!

はい。それで同級生数名と東京マラソンの抽選に申し込んだら、私1人だけ当選してしまって。当たってしまったからにはやるしかないので、そこからは自己流ですがランニングを意識したトレーニングに変えました。

 

−どんなトレーニングを?

ジムでの筋トレも続けつつ、初めはトレッドミル(ランニングマシン)を使って走り始めました。走ることって苦しいイメージしかなかったのですが、ペース配分を考えて、ゆっくりとしたペースで走れば走り続けられるんだとその時に初めて知りましたね。それからは毎日ジョギングをしていました。モチベーションアップのためにランニングウオッチを買って、それを使って徐々に走る距離を伸ばしました。

 

−ランニングの練習会などには参加しましたか?

しなかったです。当時の私はランニングクラブの存在やランニングレッスンが開かれているなんてことを全く知らず、とにかく大会ばかりを検索していました。

どれも河川敷でやっているような小さな大会でしたが、まずは10kmの大会、次は20kmの大会、それができたら30km・・・といった感じで段階を踏みながらレースに挑戦していきました。エントリーさえしてしまえば、そこに向けて練習も頑張るので。

 

−フルマラソンへ向けて、少しずつ経験値を積んでいったのですね。わかりやすい練習目標ができますし、それをクリアすればモチベーションアップにもなる。大会参加の流れも掴めるようになって良いですね!

そうですね。はじめの頃は流れがわからずやたらと早く会場に着いてしまったり、現場ではあたふたもしました(笑)。そういう経験をした上で迎えた本番の東京マラソンでは、荷物預けやボランティアなど運営体制もものすごく整っていていましたし、なんの心配もなくいられましたね。

 

−本番のフルマラソンを走ってみてどうでしたか?

東京マラソンを走れるって、スタート時点で感極まって涙ぐんじゃって(笑)。スタート前は不安よりも嬉しい気持ちの方が大きかったです。走り出したら、沿道の方々の励ましや応援一つひとつ全てに感動。気がついたらもう35kmという、本当にあっという間の初フルマラソンでした。ゴールまでの目標時間は5時間に設定していたのですが、ギリギリ4時間57分で完走しました。予定通りのゴールができましたし、沿道のたくさんの方とハイタッチしたりと、本当に楽しく走ることができました。

−素晴らしい初フルマラソンだったのですね。その後は?

東京マラソン完走後の次のステップは、翌年の名古屋ウィメンズマラソンで※1サブ4を達成した話になります。1年で大きくジャンプアップしたのですが、飛躍のきっかけはInstagramなんです。Instagramに東京マラソンの投稿をすることによって、色々な方から頑張ったねってコメントをいただいたり、一緒に走りましょうとか、たくさんの繋がりができました。ランニング仲間というのがそこで初めて生まれて、みんなと駅伝大会に出たり、※2織田フィールドへ練習に行ったりとか、少し敷居の高いところに一緒に連れていってもらうようになりました。

そういう生活が自分の一部になってきた頃にはもう、初フルマラソンから1年が経っていて、参加した名古屋ウィメンズマラソンでは3時間48分くらいで走ったかな。1年で一気に駆け上がった感じですね。

※1 サブ4/フルマラソンを4時間以内で完走すること

※2 織田フィールド/代々木公園にある陸上競技場。400mトラックがあり様々なランニングクラブ・チームの練習会に利用されている

−本当にすごいレベルアップですね!

サブ4を目指しながら練習して、どんどん自分が伸びていく感じもわかって。1番走るのが楽しい時期かもしれませんね。

 

−どんどん速くなるなか、いつ頃から現在のトレイルランニングを始めたのですか?

サブ4達成後ですね。山を走ることにすごく興味があったので、サブ4を達成したら次はトレランをやろうとプラン立てていたんです。トレランは一人で始められるものでもないので、練習できる場所を検索して行き着いた先が、今私がインストラクターとして働いているランニングクラブでした。

 

−なるほど。最初は生徒さんだったのですか。

そうなんです。トレラン入門編のレッスンに参加しました。レッスン1回目は高尾山。その後箱根外輪山のコースを30kmいきなり走ったり。何度か参加していくうちに、山の中を走ることが自分にピタッとはまったというか、グングングングンとジャンプアップして、どんどん走れるようになったんです。それで今の会社の社長から「トレランに向いているから、サポートとしてうちでバイトしない?」とお声掛けいただいて今に繋がるんですよ。

 

−トレランのどんなところが良かったのですか?

ロードでは勝手に足が跳ね返ってくるというか、地面の反発を使って走れるのですが、山は足元が土なので全然地面からの反発が得られないんです。ロードと同じ感覚で走っていてもペースが遅かったり、そうした違いがすごく衝撃的だったのですが、それによって走れる脚が作れるなと思いました。

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Photo:Kouki Okoshi

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Photo:Kouki Okoshi

Photo:Kouki Okoshi

−ランニングの練習になるということですね。

そうですね。もちろんそれだけじゃなく、頑張って登ったら綺麗な景色があったり、山を走った先に待っているご褒美も良いんです。季節によって山の中のにおいが変わったりもしますし、そういう五感が働くものが養われるというか、トレイルにはいろいろな要素が詰まっているのがとても魅力なんです。

 

−トレイルを始めるまでは、山など自然に入ることはなかったのですか。

いや、実はキャンプがすごく好きで。運動は全然しなかったんですけど、毎年家族でテント泊してキャンプ飯を作ったり、キャンプ歴だけは長いんですよ。20代の時から、妊娠中お腹に子どもがいてもキャンプに行ったりしていました。外の空気が好きだったんですよね。そういうのもあってトレイルがはまったのかな・・・好きなところで走れるっていう感覚。

 

−今までやってきたことと走ることが、トレイルで繋がったのかもしれないですね。

そうですね。多分それがルーツですよね。今、ランニングクラブの中で山ごはん部というのもやっているのですが、キャンプ経験がそこにも活かされてるかなと思います。

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植木さんの山ごはん部で紹介されるメニューは

カラフルで美味しそうなものばかり。

​植木さんInstagramから

−インストラクターになってからのお話も伺わせてください。人に教えたり伝える側になってから、意識していることはありますか?

レッスンでいつも意識しているのは、”できなかった”で終わらせないようにすること。走力が満たない時はレベルに合わせたメニューを組んだりしながら、最後はきちんと”できた!メニューをこなせた!”といいイメージで終われるようにしたいと思っています。なるべく自信を持ってほしくて。それによって皆さんのモチベーションも上がって、次のレッスンも緊張せず楽しみにして来ていただけるかなと。あまり自分を追い詰めないようにということを伝えています。

 

−それはやっぱり、ランニングを始めた頃の香さんの経験からくるものなのでしょうか。

そうかもしれないですね。私は物事をプラスに考える方なので、だめだったということが今まで一度もなくて。多分何かはあったんだろうけど(笑)、なんでも”よし!できたできた!いい感じ、いい感じ!”とかそんな風にいい意味で自分に甘いんです。だからここまで来れた気もしていて。

 

−いい視点の切り取り方をしていけば、何事でも進んでいけますもんね。

そうです。それを皆さんにいつも伝えたいと思っています。生徒さんの中には「あの人は自分と同じ時期に始めたのにもうあんなに走れる。私は全然まだだめで・・・」というように他人と比べてしまう方も結構いらっしゃるので、そういったメンタルの部分でもう少し上手くバックアップできたらなと思います。そんな私の最終的な決まり文句は「これからの人生の中では今が1番若いから!まだまだチャレンジできますから!」というもので。

 

−本当にそうですよね。他の誰かより、見るべきなのは今の自分。

いくつになったって、今が1番若いってポジティブに考えてやっていくしかないじゃないですか。もちろんそうじゃない方もいらっしゃると思うので、もうちょっと気の利いた言葉をかけられるようになりたいなと思うんですけどね(笑)。

 

−でも、香さんのSNS投稿を拝見したり、こうしてお話ししていても、前向きな気持ちが若さや未来の飛躍に繋がっていくのだなとすごく感じます。

良かったです。以前は私も本当に不健康でしたから(笑)。

 

−香さんが病気がちだったなんて、今のお姿からは信じられないです。

ランニングをして基礎体温が上がったことで、免疫力も上がったからだと思うのですが、この6年間風邪も引いていないですし、熱を出すなんてことも全くなくなりました。こういうプラスな面を皆さんに伝えていきたいです。

 

−これから特にやっていきたいことはありますか。

ランニング初心者の方たちをどんどんランニングの虜にしたいなという思いがあります。走ると気持ちがリフレッシュしたり、汗を流すことはお肌にもいいですし、代謝が上がったり、ご飯もおいしくなります。すごく当たり前のことなんですけど、こういうことを運動経験ない人にこそ広めていきたいなって。

 

−ランニングを始めて良かったと思うことはなんですか。

出会いが増えたことで、行動の幅や心が広くなりました。物事に対しての考え方が丸くなった気がします。元々ベースはプラス思考ではありましたが、体調を崩すとメンタルも不安定だったりしました。今ではそういうのも解消しましたね。

視野が広がると、アイデアや、こうしたいああしたいという意欲も湧いてくるようになります。そういうのが表情に表れたり、明るさに繋がったり、生きるエネルギーになっていると思います。

 

−香さんが走っていることについて、ご家族はなんとおっしゃっていますか。

走っていることに特に関心を持たれていなくて(笑)。私が外で元気に活動して、帰ってきていつも通りご飯を作っているから、子どもたちも夫も安定しているんじゃないでしょうか。私が言うのもなんですけどね(笑)。母親が明るく楽しく活動していれば、子どもたちの精神状態も安定するのかなって。言葉はないけど応援してくれているのかなと思います。

「今日も走るんだ、よく走るね、何キロ?」とか聞かれて、「山で○キロ走ってきたよ」とか言うと、「ええ!すげえ!変態、馬鹿じゃねえ」とか言われたりしますけど。元気ならいいんじゃないって感じなのかな(笑)。

 

−植木さんにとってランニングとは?

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Photo:Kouki Okoshi

Kaori's Running Items
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​9.Emergency Blanket

​2.cap

10.First aid goods

​1.bottle

​8.running watch

​3.mist

​4.bell

​5.lip case

​6.whistle

11.​Rainwear

12.​Rainpants

​7.candy

01/

Answer4/Purist Bottle

ボトルを押すと中の水分が出てくるタイプ。使いやすい!

05/

KAVU/リップケース

紫外線対策に欠かせないアイテム

09/

サバイバルブランケット

どんな低山でも山に入る時の必携品。万が一の時に備えます。

02/

Patagonia/Duckbill Cap

トレラン界隈では王道のキャップ。他も色々と使いますが結局はこれに戻る。

06/

ホイッスル

どんな低山でも山に入る時の必携品。万が一の時のために備えるもの。

10/

ファーストエイドキット

どんな低山でも山に入る時の必携品

03/

スプレーボトル/手作りのアルコールスプレー

無水エタノール・精製水・柑橘系アロマオイルを7:3:1で割って作ったもの。

07/

喜多林堂/いちご飴

大阪の老舗飴菓子店の飴。無添加無着色で甘さが控えめなので飴が苦手な私でもずっと口に入ってても平気!

11/

THE NORTH FACE/レインウェア

どんな低山でも山に入る時の必携品。晴れでも持っていきます。防寒具としても活用。

04/

熊鈴/熊除け

どんな低山でも山に入る時の必携品。前に歩くハイカーさんと歩いてすれ違う際は後ろからや遠くからでもこちらの存在をお知らせするのにも役立ちます。

08/

GARMIN/ForeAthlete 945

これ無しでは仕事も生活もできないほどの必須アイテム!ランニングの仕事以外では生活の中で役立てています。心拍数・呼吸数・睡眠時間・生理周期・水分損失量などを確認。

12/

THE NORTH FACE/レインパンツ

どんな低山でも山に入る時の必携品。晴れでも持っていきます。防寒具としても活用。

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Photo:Kouki Okoshi

Photo:Kouki Okoshi

Tell us about KAORI?

職場の仲間より。

いつも明るい植木コーチ!

色で例えるならオレンジと黄色の中間。感情表現が豊かで喜怒哀楽が顔に出るので分かりやすい(笑)

時々ドジで天然?食べる量は男子校生並み!これからも場を和ませるキャラでお願いします。

photo:Kouki Okoshi text:Airi Osugi

​今回のゲスト:植木香さん

Instagram:@ttokyo71kao