『ランニングアドバイザー養成講座体験レポート!』

”走る”という行為は習わなくてもできる基本的な運動ですよね。
そんな誰でも気軽に始められるランニングは一時ブームになり、現在はブームを超え年齢や性別を問わず様々な方がライフスタイルに取り入れるまでになりました。
2018年の日本のランニング人口は964万人。大阪府の人口を超えています。すごい数ですね!
私もこの中の一人なんだと思うと、「こんなにも多くのランナー仲間がいるのか!」と嬉しさを感じます。
そんな私のランニング歴は、今年の3月で7年になりました。
初フルマラソンは2013年12月のホノルルマラソン。月日が経つのはあっという間です。
この7年間で私は各地のフルマラソンからトレイルランニング、100kmのウルトラマラソンなど多くの大会に出場し、またレースの他にも友達との朝ランや、観光ついでの旅ランなど様々なやり方でランニングを楽しんできました。
こうした経験もあってか、恐れ多いのですがランニングに関する質問やアドバイスを求められることも近頃増えてきています。
「ランニングを習慣にしたいけれど、続かない・・・」
「膝が痛くならないシューズはどれ?」
「ランニングするときはいつ食事をすればいいの?」
「ストレッチはするべき?しなくてもいいって本当?」
ランナーの皆さんも、もしかしたらこのような質問を受けたことがあるかもしれません。
これらの質問に自分なりに答えることはできるものの、
私は自分の過去の経験を元に話すことしかできなかったので、伝えたアドバイスがその人にとって本当に最適なのか確信が持てず、どうしても不安がありました。
多くの人に”ランニングって楽しい!”と感じてほしいからこそ、
『本当にその人の為になる回答やアドバイスをしたい』ということはずっと感じていたのですよね。
ずっと受けたかったランニングアドバイザー養成講座を受講!
今年の2月に、私のマネージャーがウォーキングアドバイザー資格認定講座というものを受講しました。
この講座は日本ランニング協会が主催する講座の一つで、
他には
ランニングアドバイザー資格認定講座
かけっこアドバイザー資格認定講座
ランニングインストラクター資格認定講座
があります。
ウォーキングアドバイザー養成講座を修了したマネージャーが「楽しく続けられて笑顔になれる情報を発信していきたい!」とキラキラ話しているのを見て、『私が求めていた学びはこれだ!!!』と感じ、即ランニングアドバイザー養成講座の受講に向けて動きました。
ですがその時は3月後半。コロナの感染が拡大し始めたタイミングに重なってしまい・・・受講できなくなってしまったのでした。
あれから半年。
自粛要請期間をきっかけにランニングをする方も少し増えたように感じ、始めたばかりの人が今後も楽しくランニングを続けられるのかどうかを・・・私は勝手に心配していました。笑
「ランニングを楽しく続けるための情報を人に伝えたい!」という気持ちと、正しい知識を得たい欲がフツフツと再び沸きはじめていたところ、講座も再開され、先日タイミング良くランニングアドバイザー養成講座を受講することができたのです!


前置きが長くなりましたが、ここからは私の感想を交えながら、ランニングアドバイザー養成講座の内容についてご紹介していきます。
ランニングアドバイザー資格認定講座って?
ランニングアドバイザー養成講座とは、日本ランニング協会が主催する資格認定講座です。
ランニングに関する知識やマナー、安全で楽しいランニングの情報を正しく社会に伝える方法を学ぶことができます。
講座は二日間あり、最終日に試験を受けて合格すればランニングアドバイザーの資格を得られます。

受講当日。
会場が入っているビルの入館時に検温をし、参加者の体調をしっかり確認するところから始まります。
参加者が揃ったところで、まずはそれぞれが挨拶と一言ずつの自己紹介。
「ランニングの知識を深めたくて」
「コロナで大会がなくなってしまった今、このタイミングでランニングについて学んでみたくて」
「ランニングコーチとして行なっているレッスンの内容をより充実させたくて」
など、みなさんそれぞれ目的は異なりますが、
知りたい!学びたい!という一人一人の思いに共感でき、挨拶を聞いているだけでやる気がグーッと湧いてきました。

【座学】
初日の講座は座学からスタートです。
ソーシャルディスタンスを考慮し、テーブル1つにつき1人ずつ座ります。
座席も互い違いにしているので、前後左右広々としていて安心感があり、快適でした。

講師は園原健弘さん。
バルセロナオリンピックの50km競歩日本代表としても活躍された方です。
園原さんのトークが面白く、また、難しい理論の説明もわかりやすいのでお話に引き込まれているうちにあっという間に時間が過ぎていきました!


学生時代の授業は毎日眠かったのに、この講義は面白くて集中できます・・・。笑

ランニングでの成功体験や失敗も、『それがなぜ起きるのか?』という理由を知っているのといないのではその後が全く違いますよね。
正しい知識がベースにあれば、自分の状況に応じてより良い選択をすることができるようになるし、自分の実体験をプラスした深みのあるアドバイスを誰かにすることもできるようになりそうです。
【実技】
今度は実際に動きながらコンディショニングトレーニングを学びます。


走る前に、まずは”歩く”から。
意外と自分の歩き方って意識できていません。
歩きの延長に走りがある・・・そう改めて考えると、歩き方ってランニングにとってすごく重要なことかもしれませんね。
腕を回しながら歩いたり、普段やらない動きは新鮮で様々な気づきがあります。
簡単なちょっとした動きで自分の体を知り、調整できるようになる。
コンディショニングに興味が湧き、今後も実践しながら知識を深めていきたいなと感じました。

通常時の実技では外で実際にランニングをしているそうですが、今回は全て室内で講習を行いました。
参加者みんなと走れないのは残念でしたが、様々な動きやストレッチを目の前でじっくり先生から学べたのは非常に嬉しく感じられました。
私自身もそうだったのですが、走る以前のこうした”基礎的な部分”というのは意外と疎かにされがちです。
一つ一つの動きを、簡単に楽しく実践するにはどうしたらいいのか。伝えたい相手に合わせて考えていくことが大事だなと思いました。
【AED講習】
二日目も座学からスタート。
前半は園原さんによる”ランニング障害の予防”や”効果的なトレーニングの選択”、”栄養面”といった、ランナーが注意すべきポイントについての講習を。
後半は緊急時のAEDの取り扱い方法を座学と実技で学びました。
実際、近年ランナー人口が増えたことで、ランニングでの事故も増えているそうです。
”起こるかもしれない”という意識はいつでも頭の片隅に持っておかねばならないと感じます。


講師の先生が見本として実演してくださった動きは無駄がなく的確。
自分も同じようにやってみるのですが・・・


これがなかなか難しく、うまく胸骨圧迫できない!
「あれ?押すのはここかな・・・」
「次はどうするんだっけ・・・」
いざやってみると、練習なのに本当にドキドキして・・・知識を持っていなければ、実際に目の前で起こった時には怖気付いてしまうかもしれません。
実技では参加者みんなでゆっくりと行動を確認し、流れを覚えながら何度も何度も練習しました。


2人で役割を分けてやってみたり。
他の人の動きを参考にしたり、わからないことは参加者みんなで共有しながら学ぶことで、早く覚えられた気がします。
何事も経験!一度手順を踏んでおくと、本当に身の回りで何かが起きた時に向き合える勇気が持てますよね。
正しい知識を持ったランナーが増えれば、助かる命が増えるかもしれません。
とても大切なことを学べました。
【試験】
二日間、全ての講義が終わったら最後に試験を受けます。
一問一問しっかり答えが出せるようになっている自分にちょっと感動。
合格できるといいなぁ・・・!

合格したのか?!
後日、合否が郵送されてきました。
結果は・・・・・・・

無事合格です!
ほっと一安心。
楽しく学べて、しっかりと知識を得られた二日間。こんな時期だからこそ、学びたいことを学べるありがたさ、嬉しさも感じられました。
これから、学んだことを活かして私らしい楽しいランニングを広めていきたいと強く思っています。
やる気いっぱい!大杉亜依里、ランニングアドバイザーデビューです!

この場を借りて・・・
二日間講義をしてくださった園原健弘さん、AEDの指導にあたってくださった先生方、ありがとうございました!
また、一緒に学んだ参加者の皆さんも、本当にお疲れ様でした!
最後に
いかがでしたでしょうか?
冒頭に書いたように、ランニングは学ばなくてもできるものです。
ですが、やり方次第で”走る”という行為は楽しくも、辛くもなり得ます。
”どうせだったら生涯楽しくランニングを続けたい。”
”ランニングの楽しさを周りにも正しく伝えたい”
そんな思いを持っている人にはぜひ!オススメしたい講座です。
あなたも〈知識〉で誰かを導くランナーになってみませんか?
協力:日本ランニング協会
今回紹介した講座:ランニングアドバイザー資格認定講座